Shashemane - Ethiopia【100g】
¥1,850
SOLD OUT
※豆を挽いてのお渡しをご希望のお客様は備考欄へ仕様になる器具またはご希望の挽き具合を記入ください。
Taste Like : White wine, Cassis, Cacao, Tropical, Black tea, Long after
Process : Carbonic Maceration (24h)
Variety : 74112
Region : Hartumi, Halo, Gedeb
Altitude : 2000m-2150m
Producer : Zerihun Birhanu / Shashemene Village
Shashemane
シャシェマネ(Shashemane) は、エチオピア南部、シダモ地方の中でも標高の高い地域に位置するエリアです。標高は2,000~2,100mと、昼夜の寒暖差が大きく、コーヒーの果実がゆっくりと成熟するのに理想的な条件を備えています。この土地は、古くから小規模農家による自然栽培が盛んで、エチオピア在来種(Heirloom) の多様な遺伝的系統が残る、非常に価値の高い生産エリアのひとつです。
Carbonic Maceration
カーボニック・マセレーション(Carbonic Maceration)は、発酵のコントロールと風味の深化を目的とした特別な精製技法で、ワインづくりから着想を得たアプローチです。エチオピア・シャシャマネ地区のこのロットでは、完熟したチェリーを選別後、密閉タンクの中に投入し、炭酸ガス(CO₂)を充填して酸素を排除した状態で発酵を進めます。
この密閉環境下では、酸素を使わない「嫌気性発酵(Anaerobic Fermentation)」がゆっくりと進行します。通常のナチュラルプロセスに比べ、発酵にかかる時間が長く、このロットでは24時間ほどかけてゆっくりと進行することで、チェリー内部でも化学変化が促され、より複雑で奥行きのあるフレーバーが形成されます。
この手法の利点は、果肉から種子(コーヒー豆)へと、ゆるやかに香味成分が移行することで、発酵臭や雑味が抑えられつつ、エステルや有機酸といった、果実味や甘み、花のようなアロマを強調できる点にあります。その結果、ベリーやトロピカルフルーツのような濃縮感のある果実味と、ジャスミンや白ブドウのようなフローラルで上品な香りが一体となった、高い透明感を持つコーヒーに仕上がります。
また、温度や時間、糖度、pHなどをタンク内で厳密にモニタリングすることで、再現性のある高品質なロットを生み出すことが可能です。シャシャマネのこのロットは、まさにこの精密なプロセス設計とエチオピアの伝統的なテロワールが融合した成果であり、革新的かつ洗練された味わいを体現する一杯といえます。